- 2026年8月2日
死者のための墓は一切存在いたしません
昨日、当村の広場で「南馬宿村には墓がないのに、なぜ庭に墓石があるのか」と都会からの移住者が首をかしげておりました。結論から申し上げますと、当村に死者のための墓は一切存在いたしません。 南馬宿村において、寿命が近づいた老人は自らの足で「姥捨山」へと向か […]
昨日、当村の広場で「南馬宿村には墓がないのに、なぜ庭に墓石があるのか」と都会からの移住者が首をかしげておりました。結論から申し上げますと、当村に死者のための墓は一切存在いたしません。 南馬宿村において、寿命が近づいた老人は自らの足で「姥捨山」へと向か […]
さて、本日朝5時の同報無線でも重敏村長から「生ぬるい」とのお叱りがあった通り、現在、我が南馬宿村唯一の水生身体鍛錬施設である村営プールにて、例年を大きく上回る規模でヒルが大量発生しております。水面が黒く蠢くその光景は、都会の皆様から見れば地獄絵図その […]
先日、都会から当村へやってきた移住者の若者が、あろうことか「ノートパソコン」なる薄暗い板状のコンピューターを村の広場へ持ち込み、熱心に指を動かしていました。画面に映し出される無数の英数字と不気味な光は、三つ目山の不穏な鳴動や、八つ目樹海の謎の生物の徘 […]
「住めば都」とは、どんな土地でも実際に住んで慣れ親しめば居心地が良く思えるようになるという意味ですが、南馬宿村においてこの言葉は一切通用いたしません。ここは住めば住むほど心身が磨耗し、都会の常識が跡形もなく粉砕される例外の土地だからです。 都会から移 […]
南馬宿村の静寂を破るものは、夜驚症による村民の悲鳴か、あるいは移住者の見当違いな絶叫と相場が決まっています。 昨晩も、都会から来たばかりの若い移住者が、顔面を土気色にして家から転び出てきました。同報無線の「孤独死防止機能」の赤いボタンを自ら連打する勢 […]
先日、都会から我が南馬宿村へ移住してきた方が 「万が一のために、生命保険や医療保険に加入したいのですが、どこで手続きをすれば良いですか」 と、間抜けな質問をされました。 南馬宿村には、金融機関も郵便局も存在いたしません。 そもそも日本政府に存在を忘れ […]
先日、決壊寸前の水路で行われた半強制の治水工事の最中、都会から紛れ込んできた移住者の方が「私ばかり重い土嚢を運んでいて不公平です」と不満を漏らしました。 その瞬間、泥まみれで作業をしていた村の忠雄(87歳)をはじめ、周囲にいた村民全員の動きがピタリと […]
先日、都会から来た移住者が、自宅の軒先で何やら怪しげな豆を茶褐色に焙煎していました。これを発見したキヨさん(103)が、血相を変えて周囲の村民に触れ回ったことで、現場は瞬く間に鍬や竹槍を手にした村人たちに包囲されました。 「村に呪いをかける気か!」 […]
先日、都会から来た移住者が洗濯物に「柔軟剤」を使用し、村内を不穏なフローラルの香りで汚染する凄惨な事件が発生いたしました。 南馬宿村では、英数字や鮮やかな衣装が禁止されているだけでなく、人工的な香料の使用も厳しく制限されております。なぜなら、村が世界 […]
天気お婆のキヨさん(98)は言いました。3~4日後に寒波が来ると。 平成38年 第二回寒中水泳大会 ・元旦の寒中水泳大会:実施済 ・2月の寒中水泳大会:9日実施予定 ・3月の寒中水泳大会:未定 南馬宿村では、寒波が来る2月9日に第二回寒中水泳大会を開 […]