限界集落にもメリットがあることを南馬宿村は証明してきました。これまでに豪雨、地震、竜巻、土砂崩れ等、数々の災害が南馬宿村を襲ってきました。それでも南馬宿村はそれ程ダメージを受けていません。南馬宿はとても災害に強い村なのです。
何故南馬宿村は災害に強いのでしょうか。その秘密は、”失うものが何も無い“にあります。村には財産になるようなものはほとんど存在しません。仮に失ってもすぐに自分たちで復旧出来るものばかりです。伝統や文化は過去の紛争でほとんど消滅していますので、それらを守る必要もありません。

人口の少ない自治体にとって、治水工事や治山工事の負担は大変なものです。失っては困るものを既に失っていることが災害に強い村をつくり出していると言えます。
都会と南馬宿村が被災した場合の比較
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崩れた建物や電柱が道路を塞いでいた場合
【都会】:自分たちでは殆ど何もできない。援助を待つ。
【南馬宿村】:自前の農機具で自分たちで解決。援助は来ない。 -
食料の入手が困難な場合
【都会】:ひたすら援助を待つ。
【南馬宿村】:優れた食料の自給力で自分たちで解決。援助は来ない。 -
ライフラインが機能しない場合
【都会】:ひたすら復旧を待つ。
【南馬宿村】:ライフラインは農道のみ。自前の農機具を活用してなんとでもしてしまう。 -
通信網が機能しなくなった場合
【都会】:ひたすら復旧を待つ。それまで安否確認すら困難。
【南馬宿村】:もともと電話回線すら通っていない。日常と何ら変わらない。※南馬宿村にはネット回線並の速度で噂が広まる能力を村民全員が有している
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復旧までの混乱
【都会】:仕事や日常生活に大きな混乱が発生し、復旧するまで時間がかかる
【南馬宿村】:時間を持て余しているので被災は暇つぶしと思っている
このように都会との比較をすれば、南馬宿がいかに災害に強い村かうかがい知ることができる。とは言え、南馬宿は災害に強い村づくりを意識していたわけではありません。なるべくしてこうなっただけで、他の自治体が真似しようとすると失敗する可能性も高いはずです。

失うものは無くても一番大事な村人の命は守られるのでしょうか?安心して下さい。時間を持て余している南馬宿村の村人たちにとって災害はレクリエーショと言っても過言ではありません。誰もが災害を待ちわびているので例え災害が来ない可能性が高くても十二分に備えをする習慣があるのです。
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