無税の南馬宿村
南馬宿村には税金の制度が存在しません。だれも通貨を信用しておらず、”物々交換“や”物と労力“の交換が一般的です。住民税、固定資産税、所得税、法人税、消費税、入湯税、自動車税を徴収されることはありません。タックスヘイブンと聞けば夢のような制度に聞こえるかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか。
税金はありがたい
一般的に国民は税金を徴収されることを嫌がります。だから少しでも納める税金を少なくしようと節税したり、控除を受けたり、中には脱税してしまう人までいるのです。タックスヘイブン、租税回避地と聞けば皆さんはユートピアだと思われるでしょうか、それは大きな間違いです。
世の中には無税の国も存在するそうですが、それは石油等の天然資源に恵まれているからできるのです。無税であっても医療費が無料だったり、様々な住民サービスを受けられるのであれば良いのですが、南馬宿村の”無税”は村の収入がゼロ、つまりまともな住民サービスも無く、インフラも整っていません。つまり文化的な暮らしは期待できないのです。
無税、それはつまり…
無税の南馬宿村は道路も舗装されていません。道路に穴が空いたら自分たちで穴を埋めなければなりません。水がほしければ自分で川や池に汲みに行くか、井戸を掘らなければなりません。下水も存在しないのでボットン便所、村に住む75歳以下の若者が交代でバキュームカーで村内の糞尿を回収しなければなりません。無税、それはつまり身体が動く人が労働力を提供することで村が成り立っているのです。
若いのに、移住者なのに
労働力を提供して成り立っている南馬宿村。特に若者や移住者はひたすら労働力を提供しなければなりません。
病気になった、精神的に病んでしまった、負傷してしまった、だから労働力を提供できません
は通用しません。そうなった時点で村に住む権利を失うことになります。ただし南馬宿村に生まれて歳をとった老人は例外です。特に移住者は健康で体力に自信がなければこの村で生活することは困難です。
無税は地獄
無税は天国ではありません、地獄です。税金は本当にありがたい、この事実を知らない人が多いようです。無税だからと安易に南馬宿村に移住することは極めて危険。税金を納めた方が圧倒的に楽、文化的な暮らしができます。それでも税金を納めたくないなら是非南馬宿村に移住して下さい。
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