南馬宿村を廃村に追い込む過酷な雪下ろしの現状

南馬宿村の年間降雪量は450cm前後。高齢化が進み60代でも若者扱いされるこの村では雪下ろしができる人間は限られています。

雪下ろしは若い衆の仕事

南馬宿村では70歳以下の若い衆が率先して雪下ろしをしなければなりません。風邪を引いて熱が出ようが怪我をしていようが雪下ろしを休むことは絶対に許されません。雪下ろしを休めば間違いなく村八分にされます。

一錢も出ない

雪下ろしは大変な重労働。屋根からの転落、側溝や川への転落、落雪等の危険もあります。1軒でも大変な雪下ろしを一睡もしないで1日に10軒行わなければならない日もあります。それでいて報酬は一切期待できず、完全なボランティアです。村八分にされないために欠かすことにできない強制労働なのです。また、報酬は無いけど感謝の言葉だけもらえれば十分だ…と言う考え方も捨てなければなりません。やってもらって当たり前と思っている上に、手際よく丁寧に雪下ろししないと文句を言われます。雪下ろしで怪我をしても「何をやってるんだ、本当に使えん奴だな」と馬鹿にされます。

命がいくつあっても足りない

雪下ろしは若者の命を奪います。雪下ろしは1人で行うのは危険ですが、若者が少ない南馬宿村ではそんなこと言ってられません。転落死、落雪による圧死、凍死、過労死、自殺、どんどん村から若者が消え、村民全員高齢者になる日は遠くないでしょう。

自分が高齢になったら若い衆にやってもらえばよいのだが

若いうちは率先して雪下ろしをして、自分が高齢者になった時に若い衆に手伝ってもらうのが昔からの習慣です。しかし見渡す限り子供は愚か、50歳以下の若者などほとんど村にはいません。つまり一生懸命他人の家の雪下ろしをして、いざ自分が高齢になっても結局自分で雪下ろしをしなければなりません。