されたら困る村八分
村八分にされたら生活が激変します、悪い方に。
では、村八分にする側はどうなんでしょうか。
誰が村八分と決めるのか
村八分は誰か1人が「あいつは村八分だ!」と決めるわけではありません。村八分されるような行動をした者に対し、大勢の村人が”あいつを排除したい”と言う気持ちになって初めて村八分が成立します。そこで大切なのは、味方になりうる村民がどれくらいバックにいるか、です。安易に誰かを村八分にしようとしても、味方が少ないと逆に村八分にされてしまう、村八分返しにあう可能性があります。
過去にあった村八分返し
移住したばかりのAさんの自宅近所で、昔から住んでいた村人のBさんが酒を飲みながら野焼きをしていました。ところが、Aさんの家に野焼きの火が燃え移り全焼させてしまいました。Aさんは全く反省する様子が無いどころか、悪いのはAさんだと主張。このことに腹を立てたAさんはBさんを村八分にしようとします。
食い違う主張
Aさんの主張
「Bさんが酒を飲みながら野焼きをして火が燃え移り自宅が全焼した」と主張
Bさんの主張
火事と野焼きは何の関係もない。「思い返せばAさんが酒を飲みながら庭で焚き火をしているのを見たなぁ」と主張
信用が全て
この場合、南馬宿の村人は移住者のAさんよりも生まれも育ちも南馬宿であるBさんの主張を信じました。しかも誰一人としてAさんの主張を信用しない完封状態です。何の検証もせずに、信用の強弱のみで判断されてしまいまったのです。仮に他の村人が現場の様子を目撃していたとしても、「幻覚を見ていたのだろう」とBさんを支持します。信用は事実をも捻じ曲げてしまうのです。
村八分返しによる村八分の成立
AさんはBさんを村八分にするつもりでしたが失敗に終わりました。村八分にするつもりが失敗する、つまりそれは村八分にされることを意味します。これが村八分返しです。
村八分は”されない” “しない”がベスト
移住者が昔から住んでいる村人を村八分にすることはとても難しく、過去に1件も成立していません。村八分にされないこと、そして村八分にしないことが南馬宿に長く住み続けるための秘訣です。
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