先日、都会から我が南馬宿村へ移住してきた方が
「万が一のために、生命保険や医療保険に加入したいのですが、どこで手続きをすれば良いですか」
と、間抜けな質問をされました。
南馬宿村には、金融機関も郵便局も存在いたしません。
そもそも日本政府に存在を忘れられ、どの都道府県にも属さない我が村では、いわゆる「健康保険」や民間の保険といった概念そのものが機能していないのです。
この質問を耳にした重敏村長は、ひどく不機嫌そうな顔で「この村での『保険』とは、毎朝の同報無線に遅れず応答し、牛糞堆肥の切り返し作業へ無償で奉仕することだ。それを怠る者に、明日を保証する仕組みなど無い」と一蹴されました。
南馬宿村で本当に恐ろしい「万が一」とは、病気や怪我ではなく、村のルールを破って「村八分」にされることです。もし村八分になれば、生命保険が満期を迎える前に、ご自宅へバキュームカーが横付けされ、汚物を逆噴射されるリスクの方が遥かに高くなります。
都会の皆様、目に見えない契約書に毎月お金を払うよりも、まずは毎朝4時半に鳴り響く100デシベルの同報無線を確実に聴取し、隣の畑の肥溜め清掃に汗を流すこと。それこそが、我が村における唯一の、そして最も確実な生命維持の手段でございます。
より良いサイト作りのためにご意見をお聞かせください
このページの情報は役に立ちましたか?