限界集落には娯楽が存在しないは本当か?
南馬宿村のような限界集落に住んでいる人たちはどんな暮らしを知ているのか一般の人には想像し難いと思います。こんな僻地でどうやって収益を得て、仕事や家事以外にどんなことをして人生を楽しんでいるのだろうかと。人は働いて食べて眠ってだけを繰り返していると何のために生きているのか分からなくなります。食べるために働いているのか、働くために食べているのか。三大欲求以外の楽しみが無いと江戸時代以下の暮らしと変わりません。娯楽が無い限界集落は北朝鮮のBOP(ボトム・オブ・ピラミッド)と大差ないと言っても過言ではありません。
南馬宿村の村民は限界集落であっても落胆していません。妙に元気な高齢者が多い理由は生きる楽しみがあるからです。南馬宿は認知症が少ない村です。村には好奇心をくすぐる楽しみがあって、それこそが娯楽なのです。
南馬宿村の娯楽
南馬宿村の娯楽は特殊です。娯楽とは言え、都会暮らしをしている人にとっては娯楽とは言えないからです。南馬宿村の娯楽は以下です。
- 紙芝居
村人たちが自分で絵を描いて物語を作り見せ合っています。紙芝居の内容は村八分ネタが多く、童話やおとぎ話のように子供に見せられる内容のものはまずありません。 - 悪口・陰口
誰かの悪口を言っている時ほど村人の目が輝くことはありません。
- デマ
オロチの死骸を天狗が食べていたところを見たの、森のなかで熊が焚き火をしていただのと、毒にも薬にもならないようなデマが毎日流れています。 - 祭り・行事
やたら祭り、行事が多いのは娯楽がない限界集落において、無理矢理娯楽を作り出すことが必要不可欠。 - 集会
事ある毎に緊急集会。今日も明日も明後日も。今日は一日何も無い静かな日だと思う日に限って必ず緊急集会があります。
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