最近ビットコインやリップル、ネム等の仮想通貨が話題になっています。あらゆる流行とは無縁と思われている南馬宿村ですが、仮想通貨についてはどこよりも早く導入されていました。
しかも意識してこの仮想通貨を導入したのではなく、自然発生的に仮想通貨での決済が導入されたのです。
南馬宿村の仮想通貨
南馬宿村の仮想通貨には名前がありません。村人もその存在を意識していないからです。南馬宿村で仮想通貨が導入された一番の要因は、村内での日本円の価値が無いに等しく、日本円の紙幣や効果そのもの流通も極端に少ないからです。円を保有している世帯は5%位と言われています。村人に1,000円札や10,000円札を見せてもおじさんの顔が描かれた紙としか思われないでしょう。
白菜が必要な時、お金を持って村を探し回っても手に入れることはできません。仮想通貨が必要です。
通貨自体は存在しない
それでは南馬宿で流通しているのはどんな仮想通貨なのでしょうか。南馬宿村の仮想通貨はコインや紙幣のようなモノとしての実物が存在しないのは勿論、デジタルデータですら存在していません。では仮想通貨はどのように存在するのでしょうか。実は南馬宿村の仮想通貨は村人の脳内に存在します。
どうやって手に入れるのか
昔から村に住んでいる村人は大量の仮想通貨を持っています。南馬宿村でオギャーと産まれた瞬間から仮想通貨保有者です。南馬宿で生まれ育った村人は、移住者をどんどん働かせることができます。それ以外の人は、マイニング(採掘)して手に入れます。マイニングとは日々の奉仕活動、労働、行事への参加です。例えばAさん村内の溝掃除をします。するとAさんは仮想通貨を手に入れることができます。村内での行動は必ず誰かが見ていますので、マイニングは率先して行ったほうが良いでしょう。

仮想通貨のセキュリティ
仮想通貨はヒューマンチェーン(ヒューマンネットワーク)によって堅牢に守られています。村内での行いは瞬く間に多数の村人に伝わります。例えばAさんが村のバキュームカーの洗車をしているところを誰か1人が目撃したら、あっという間に多数の村人に伝わります。1人や2人が死んでも仮想通貨は守られます。
瞬間蒸発もありえる
南馬宿村の仮想通貨は一瞬にして蒸発する事もあります。今まで頑張って奉仕活動をして貯めた仮想通貨も、例えば体調不良を理由に祭りに参加しなかっただけで保有している仮想通貨が消滅します。貯まりにくい仮想通貨でも、消滅は瞬間的です。どんなに大量の仮想通貨を保有していても村八分にされてしまったらその時点でゼロになります。
移住者は貯まりにくい
昔から住んでいた村人は大量の仮想通貨を保有しています。一方で移住者は仮想通貨が極端に貯まりにく、5~6時間の草むしりをして大根2~3本分の仮想通貨しか採掘できません。南馬宿村に住むと言うことは、ワーキングプアになる覚悟が必要です。
極めて不公平な仮想通貨
南馬宿村の仮想通貨は村民の気持ちによって増大したり減少します。一度見下されてしまったら、何をやっても仮想通貨の保有が困難になります。
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