村長である以上、村の危険について説明しておかなければなりません。今回は吹き矢の危険性について説明しましょう。
さて、ご存知ですか?
南馬宿村には吹き矢の名人が多いんです。
村八分にされた人が道を歩いていると、茂みに隠れていた村人が吹き矢を飛ばしてくるので注意が必要です。
しかし、注意しろと言われても注意のしようがありません、それが現実です。
吹き矢の口を向けられていますが、どこから狙われているか分かりますか?
分からないでしょう。
吹き矢には毒が塗られています。
吹き矢に塗られる毒には2種類あります。
■短時間で死に至る毒
吹き矢が刺さった直後に口から泡を吹いて倒れ、1時間以内に死にます。
■低温発酵させた屎尿に吹き矢漬けた遅効性の毒
吹き矢が刺さった直後はチクッと痛い。傷口は小さくても恐ろしいばい菌が体内に入り、敗血症に苦しみ死にます。
もし私がどちらかを撃ち込まれることになり、どちらかを選ばなければならない状況になったとしたら、迷うことなく短時間で死に至る毒を選びます。ところが、村八分にされた人に使われる吹き矢は9割以上が遅効性の毒が使われています。
村八分にされてしまったら、家の中にいても吹き矢が飛んでくる可能性があります。
冒頭で
「南馬宿村には吹き矢の名人が多い」
と説明していますが、私も名人の1人です。
村長 重俊
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