南馬宿村に移住して今年で10年目を迎える山下氏。南馬宿村に1年でも住むことができればその人は立派な田舎暮らしの上級者と言われています。そんな田舎暮らしの上級者である山下氏も、南馬宿村に移住する前の田舎暮らしで大きな失敗を経験しています。山下氏の失敗談を交え、これから田舎暮らし検討されている皆様に重要なアドバイスをしてもらいました。
移住者が陥りやすい田舎暮らしのタブー
田舎への移住される予定の皆様へ 山下氏のアドバイス
私は南馬宿村に移住する以前、南馬宿村に比べれば大部分の道路が舗装されているので都会と言えるが、一般的にはど田舎と呼ばれる程度の村に東京から移住し、そこで大失敗した経験がある。その村は過疎問題が深刻化しており、ホームページでは移住者を全力で歓迎する旨のPRが随所にみられた。私はかねてからの希望だった田舎でのスローライフを送ることができ、村にとっては1人とはいえ移住者増えることになる。Win-Winの関係が築かれるのだろうと考えていた。ところが田舎に移住してそれが大きな間違いだったと移住してから気がついたのだ。
田舎暮らしに適さない人
田舎暮らしをしたい人の中の大半が田舎暮らしには向いていない。特に注意して欲しいタイプの人は
・田舎でスローライフを楽しみたいリタイア組
・静かな田舎で誰にも邪魔されずに生活したい
上記の人は田舎暮らしと言っても、近隣の住民と関わり合うことが無いリゾート物件、富裕層ならそういった人たちが集まっている特別な住宅地に住むべきだ。
陥りやすいタブー
- 今まで住んでいた家を売り、田舎に家を建てて移住する
特にリタイア組に多いのがこれ。定年退職して今まで住んでいた家を売り払い、田舎に家を建てて移住する。その大半が思うことは
「こんなはずじゃなかった」
「思っていたのと違う…」
こうなってしまった時に田舎に建てた家は売りたくても買ってくれる人は見つからず、帰りたくても以前住んでいた家はもう自分のものではない。こうなってしまったら惨めなものだ。
- スローライフは絵に描いた餅
結論から言うと、スローライフを送りたければ都会のほうが向いている。仕事、就寝、風呂、便所、これ以外で1人で過ごせる時間は限りなく少ない。意味のない集会、イベント、近所付き合い、とにかく田舎は忙しい。休日はあってないようなもので、暇さえあればあれやこれやと駆り出される。とにかく田舎に移住して駆り出されたくなければ仕事に没頭して隙きを与えないようにするか、忙しい振りをし続けるしか無いのだ。強引にスローライフを送ろうものなら間違いなく待っているのは村八分。
- 下調べ中の移住先の定住者は猫かぶり
中途半端に田舎は人付き合いが大変だ、とか、村八分があるという知識を持った人が陥りやすい。田舎暮らしをする前に移住予定の田舎に実際に足を運び、祭り等のイベントに参加したり、飲食店等で安心材料を集めてから移住を決める人がいる。しかし実際に村八分が行われるような田舎の人たちに
「村八分ってあるんですか?」
と問うても絶対にあるとは答えない。それどころか、移住者が来れば面倒な仕事を押し付けることができるので、良い情報を大袈裟に伝えてくるものだ。
- 集落から外れた場所でひっそり暮らす
これは私自身も犯してしまった過ちなので、移住を決めた人には絶対に同じことをして欲しくないので、イラスト付きで分かりやすく説明したい。イラストの赤色の小洒落た家が都会からの移住者が建てた家。定住者らの干渉を避け静かな生活を手に入れるため、あえて集落から外れたところに家を建てたのだ。当時田舎暮らしド素人だった私は過疎化に悩む地域に移住してきたのだから、私道を舗装しろだの除雪しろだのと生意気なことを要求したのだ。自治体に高額な寄付しているのなら話は別だが、このような愚行が定住者を発狂させてしまい、村に住めなくなってしまったのだ。
このように、安易に田舎暮らし、スローライフを送ろうと考えている人は、どうして田舎に住む必要があるのかよく考えて欲しい。過疎化の進む自治体にはそれなりの理由があり、住み易く居心地がよければ過疎にならないはずだ。
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